
好かれると冷めてしまう・・・例え好きな男性であっても好意があるとわかった途端、不思議と気持ちが冷めてしまった経験はありませんか?
自分のことを好きになってくれる・愛してくれる男性は自分にとって大切な存在なはずなのに、どういうわけか気持ちが冷める。好きだった男性であっても、ひどいときには気持ち悪いとさえ思ってしまう。
このままだと、『自分には男性と両想いになって付き合うのは無理なんじゃないかって』心配になってしまいますよね。
実は、こうした好かれると冷める気持ちの変化は、蛙化現象(かえるかげんしょう)といわれています。
好意を向けられた途端に気持ちが冷めてしまうあなたも、蛙化現象について学べばきっと男性からの好意を受け入れられるようになりますよ。
そこで今回は、蛙化現象の由来や診断チェック、原因・治し方についてご紹介したいと思います。
目次
蛙化現象の由来はグリム童話『かえるの王さま』

蛙化現象の由来はグリム童話『かえるの王さま』にあります。簡単にあらすじを見てみましょう。

かえるの王さま
ある国の王女が、泉に金の鞠を落としてしまう。
そこへカエルが「自分を王女様のお友達にしてくれて、隣に座って同じ皿から食事を取って、あなたのベッドで寝かせてくれるのなら、池に落とした金の鞠を拾ってきてあげよう」と申し出る。
王女は鞠を取り戻したい一心で、その条件をのむ。しかし、王女は鞠を取り返すと約束を破ってカエルを置いて帰る。
王女が家族と夕食を取っている最中、カエルが城に現れて王女に約束を守るように要求する。
王は王女から事の次第を訊き、交わした約束を守るように命じる。
王女が嫌々ながらもカエルと一緒に夕食をとった後、カエルは王女のベッドでの同衾を要求する。王女は恐怖と嫌悪から泣きながら拒むが、王の命令によって寝室へ行くこととなる。
事の成り行きに腹を立てた王女はカエルを掴み、寝室の壁に叩きつけるが、そのおかげでカエルの魔法が解け、立派な王に戻る。
これまでの無礼を詫びた王の求婚を受け、二人は幸福な結婚をする。

グリム童話『かえるの王さま』の蛙と王様の存在を整理すると、次のようになります。
・蛙=嫌悪の対象
・王様=好意の対象
気持ちの悪い蛙が素敵な王様になることで王女のハートをつかむグリム童話『かえるの王さま』とは逆に、男性から好かれているとわかった途端に、相手を嫌悪の対象としてとらえてしまうことから蛙化現象というわけですね。
蛙化現象のつらい症状と診断チェック


蛙化現象の自覚症状がある場合、ほぼ間違いなく蛙化現象に陥っています。
しかし一口に蛙化現象といっても、その症状の重さは人によってそれぞれ変わってきます。
軽度の蛙化現象であれば、好意を向けられてもちょっと嫌だな・・・程度で済みますが、重度の蛙化現象に陥ってしまった場合には、好きだった男性に告白された際にも気持ち悪い・・・と感じてしまい生理的な嫌悪感で苦しむことさえあります。
軽度であれば比較的短い期間で治すことができますが、重度の蛙化現象の場合には時間がかかることも少なくありません。
まずは自分がどのくらい蛙化現象に陥っているかどうか診断チェックをして確かめてみましょう。
・男性から好意を持たれているとわかった途端気持ちが冷める
・好意を向けられると相手がたとえ好きな男性であっても気持ちが冷めてしまう
・ときには気持ちが悪いとさえ感じてしまう
・好かれると気持ちが冷めるので恋愛に向いていないと思っている
・気持ちが冷めてしまうことに罪悪感を覚える
※当てはまっているものが多ければ多いほど、重度の蛙化現象に陥っている可能性があります

自分が蛙化現象だとわかると、『このままではいつまでたっても好きな人と付き合えない、両想いになれないのでは』と不安に思ってしまったり、『自分には恋愛は向いていないのかも』と思ってあきらめたくなってしまうかもしれません。
また、優しかったり真面目な女性ほど、男性からの好意に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになったり、好意を受け入れられない自分を責めたりと罪悪感を覚えてしまうこともあります。
さらには、友人や知人などに蛙化現象を共感してもらいにくいというのもつらい症状の1つです。
蛙化現象によって様々なつらい思いをしているあなたが真剣に相談したにもかかわらず、友人には共感してもらえない場合が多く、相談を受けた相手によってはわざと自慢をしているかのような印象を抱かれてしまうといった悲しいケースも見られます。
このように蛙化現象には様々なつらい症状がありますが、しっかりと手順を追って実践していけば確実に蛙化現象は治るので安心してください。
蛙化現象さえ治すことができれば、大好きな人からの好きな気持ちを心から喜んで受け入れられるようになりますよ。
蛙化現象の原因と心理


蛙化現象に陥ってしまっている人は、好きな人が振り向いてくれたときでさえも気持ちが冷めてしまうことがあり、せっかくの幸せを逃してしまいかねません。
あなたが苦しんでいる蛙化現象を克服するためには『なぜ自分を好きになった相手に対する気持ちが冷めてしまったり、嫌ってしまったりするのか』を知る必要があります。
蛙化現象の原因は、自分に自信がなさすぎるケース・自分に好意を持った相手を見下してしまうケースの2つに分けられます。
それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
・自分に自信がなさすぎる
・自分に好意を持った相手を見下してしまう
自分に自信がなさすぎる
小さい頃にトラウマ的な経験をして心に傷を負ったり、あるいは外見・内面を問わずコンプレックスを抱え続けていると、自己肯定感が育まれないまま成長することになります。
極端に自信がない女性は自分のことが好きではありません。むしろ自分を嫌っていると言っていいでしょう。
その一方で自分の気持ちが傷つかないように自分の心をとても大切にしています。自分を尊重する気持ち=自己尊重が強いといったりもします。
こういった自信がない、自分のことが好きでなく自己尊重が強い女性は、男性から好意を持たれたときに『好きになってくれるのはうれしいけれど、私にはそんな価値はない、この人は本当の私をわかってくれていない・・・』と無意識に考えてしまうことがあります。
そのため、男性があなたのことをとても魅力的な女性だと感じて積極的にアプローチをしたり、告白をしたりと熱心に好意を伝えても、気持ちは冷めていくだけ。あなたの心には響くことなく、恋愛に欠かせないドキドキした気持ちが生まれることはありません。
男性からの好意を感じたり、伝えられた瞬間にうれしいという気持ちよりも、なんだか嫌だなと居心地の悪さを感じたり、ひどいときには気持ち悪いとまで思ってしまいます。
現実として、男性はあなたに好意を持っているのにあなたは男性の好意を心の底から受け入れることができていません。
このギャップが相手に対する嫌悪感として表れることで、『好かれると冷める蛙化現象』が起こってしまうわけです。
自分に好意を持った相手を見下してしまう

好意を持たれた途端に相手のことを見下してしまうのも、根本としては自分が嫌いという部分にありますが、こちらのケースのほうが少し複雑かもしれません。
深層心理で自分に価値がないと思っていたり、自己肯定感が極端に低かったりすると、ルックスや性格が良く、周りからの評価も高い男性をパートナーに選びたがる傾向があります。
どんな女性でもこうした気持ちは少なからずありますが、自己肯定感の低い女性は心理的なバランスを取ろうとこうした誰から見ても優れている男性や欠点の少ない男性を選びがちです。
しかし、実際にこの男性があなたのことを好きになり好意をアピールしたり告白をしたりしてくると、自己肯定感の低さが災いして『こんな自分を好きになる男の人は見る目がない、ろくでもない男』と判断してしまいます。
本来であれば、片思いの相手が自分を好きになってくれれば彼氏彼女の恋愛関係に発展することになるのですが、こうしたこじれた状況に陥っていると、男性にアプローチされて好意を確信した途端に、相手の男性を素敵だと感じなくなったり、尊敬できなくなって蛙化現象を起こしてしまうというわけです。
蛙化現象の治し方・克服法

好意を伝えてくれた相手に本当の自分を伝えてみる
自分に自信がないタイプの蛙化現象も、相手を見下してしまうタイプの蛙化現象も共通するのは自分のことを嫌いだという部分。
蛙化現象を起こすことなく男性からの好意を素直に受け入れられるようになるためには、心の底から自分を好きになる必要があります。

たしかに、自分を好きになるのは簡単なことではありません。
言葉だけで『自分を好きになる』・『自信をつける』というのは簡単ですが、明日から自分のことを好きになろうと思っても、これまでに根付いた考え方や感じ方というのはすぐに変えることはできません。
ですがしっかりと手順を踏んで行動していけば、誰でも確実に蛙化現象を克服して変わることができますよ。
蛙化現象の根本の原因である自分嫌いを解消するためには、次のようなステップが必要になります。
- 自分のどういうところがマイナスかを考えてみる
- それは本当にマイナスかを考えてみる
- 信頼できる人に客観的な判断をお願いする
- 自分の魅力を知る
自分が嫌いな人というのはコンプレックスが強くなりすぎていて、正しく自分のことを見ることができない状態です。
不当にマイナス評価をしてしまっているといっても良いぐらいです。
まずは自分嫌いを解消するために、自分のどういう部分が嫌いか、ほかの人と比べて劣っていると思い込んでいるかを考えてみましょう。
顔、体形、スタイル、性格、癖などなんでもかまいません。そのことを考えたくないと感じる部分ほど、本当は考える時間が必要です。
自分のコンプレックスについて向き合って考えるのはとてもつらい時間ですが、蛙化現象から抜け出すためには絶対に欠かせないので何とか乗り越えてください。※あまりにも苦しい場合はあせらずに自分のペースでゆっくりと行ってください。
そうして、自分のコンプレックスについて十分に考えて、それでも決定的なマイナス要素だと感じたら、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。
本人はほかの人と比べて明らかに劣っていたり、とてつもない大きな問題だと確信していても、他の人から見るとあなたが思うほど深刻ではなかったりすることが多いです。
思い切ってあなたに好意を持った男性に相談したり、打ち明けてみるというのも有効でしょう。
あなたのことを魅力的だと思って好きなってくれた男性ですから、あなたが心の中で悩んでいることもきっと受け入れてくれるはずです。
自分の魅力に気付くことができれば蛙化現象は起こらなくなる

自分の悪い点を客観的にみることができるようになったら、今度は自分を好きになるために魅力的な部分を探してみましょう。
自分の中でしっかりと自信を持って魅力があると感じられる部分があれば良いですが、蛙化現象に陥ってしまう人は自分の魅力に気づけないことが少なくありません。
周りの人から見るととても魅力的に映っているにも関わらず、本人はコンプレックスを抱えているということさえあります。
まずはあなた自身の魅力に気が付くために、親しい友人や家族に自分の良いところを聞いてみたり、どんなに些細なことでも良いので、これまでに褒められたときの言葉や状況を思い返してみましょう。
すぐには思い出すことができなくても、少し時間をとって考えてみると、『そういえば、あの時あんな言葉で褒められてうれしい気持ちになった・・・』などのように少しずつ良い体験を思い出すことができるはずです。
あなたの魅力に気が付く大きなヒントは、他者からの言葉の中に間違いなく隠れています。
・親しい友人や家族に自分の良いところを聞いてみる
・これまでに褒められた経験とその時の言葉を思い返してみる
好かれると冷める蛙化現象の原因と治し方まとめ

- 蛙化現象の由来はグリム童話『かえるの王さま』
- 根本的な原因は自分が嫌い・自己肯定感の低さ
- 解決の第一歩は自分を知ること
- 自分の魅力に気が付くことができれば蛙化現象は起こらなくなる